楽器の選び方 サックス その1
まず、楽器を選ぶ前にマウスピースです。もちろんリードやリガチャーもです。もし、高い音が抜けなかったり、音色が中音域だけ一辺倒だったり、低い音がppでふけないがマウスピースならそのマウスピースでどんな楽器を吹いても、それが楽器によってよくなることはありません。なので楽器を買う前に、いいマウスピースを買ってください。マウスピースの選び方は1/19に書いたのでそちらからどうぞ。
http://tomosax.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/index.html
さて、いいマウスピースを買った後、楽器選びをするとき何に注意すればいいのでしょうか。ほとんどの人が音色、、、、で決めます。もちろん大切です。でもそんなことは誰でもわかっているのでそれ以外について書きます。
まずは楽器のポテンシャルについて。
車でいうと概観は”音色”、次に大切なのはエンジンです。つまりどれだけ馬力が出るか、どれだけ大きな音や小さい音が出るかということです。往々にして、cdから学ぼうとする学習者が一番陥りやすい落とし穴ですが、録音された音を聞くために抑揚、つまり微妙な音量変化、これは息の量とスピードで決まるのですがそれを聞き落としている、と。つまりバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと一辺倒で吹いてしまいがちです。車で旅行するのと一緒で一曲の中で一定のスピードでつまり一定の音量で吹き続けることはありません。最初は小さく、ある程度スピードがでてもまた信号でスピードダウンして、高速に乗ったら一気に加速して、というように曲中では常に音量の変化があります。そう
”音量”が大切なのです。で、アルトサックスの場合の音量のポテンシャルのイメージ図を描いてみました。あくまでも私感です。
これによればバランストアクションはもちろんいい音がしますが、エンジンは軽自動車、ということになります。マークセブンはスピードは出ますが渋滞のようなのろのろ運転には弱い。つまり小さい音でささやくような繊細な演奏には向かないかも知れません。柳沢は楽器の設計上(管の直径が大きい)ので大きな音も軽々出るし、驚くことに小さい音も軽くでます。つまり、マークシックスで軽く吹いてもうだめだ、と思っても柳沢で同じことを試して録音するともっと小さい音がかるくふけてしまう。。。と。
なので多くのアメリカのミュージシャンが柳沢を使っているのもそういうことで理解できます。 ex.. Gary Bartz, Vincent Herring, Antonio Hart, Greg Osby, Steve Slagle, etc....
次はそのボリュームのコントロールについて書いてみたいと思います。
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コメント
こんにちは?
文入力にならないです.
メールを確認したらと思います.
お願い致します.
tomokazu101@hotmail
投稿: ギルゴンホ | 2008年2月12日 (火) 20時16分