オットーリンク マスターリンク フォースターモデル
オットーリンクの一番初期のモデルは30年代後期?マスターリンクと呼ばれリガチャーをはめる溝がテーブルの脇についていました。
40年代初期になるとこの溝がなくなり four star モデルとよばれ、現行のリガチャーのタイプになりました。リガチャー以外はこの二つのモデルは同じデザインと考えていいでしょう。
当然、この時代
のプレーヤーたちの何人かはこのモデルを使っていて、有名なのはBen Webstarでしょうか。70年代までfour starモデルをつかっていました、、、、が、この時代のマウスピースは現行のものと設計が違います。 つまりすべてが小さいのです。 このテナーのマウスピースは現行のアルトのマウスピースをほんの少し大きくしたくらいです。さらにオープニングも恐ろしく小さく、アルトのマウスピースをテナーにつけて吹くというのが一番イメージ的には近いでしょう。 なので正直この二つのマウスピースは現代では使い物になりません。小生、four starモデルをできる限りオープニングを広げてもらったこともあるのですが、ふけませんでした。単にオープニングの問題じゃありません。 まったく別物です。昔のひとはダブルリップなどしていたので開きがちいさくて、マウスピースそのものが小ぶりでも、ゆるゆるのアンプシュアで何とかなったのでしょう。おそろしく硬いリードにすごい息の圧力で吹き込んでいたのであんなぼそぼそとしたおとがでていたのは容易に想像がつきます。 問題はこの使い物にならない、アメリカでも100ドルも出せば買えるマウスピースが日本で5万くらいで売っていることです。 歴史的には価値はあるかもしれませんが、これらのマウスピースを吹いている人は今いません。ので、楽器屋さんで吹かせてもらうだけにしておきましょう。
www.tomosax.net
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コメント
こんばんは。本日もお邪魔します。
何年も前の事ですが、私が大好きな峰 厚介さんの影響でリンクのメタルを衝動買いしました。当時は詳しい情報もありませんでしたが、最近になってネットの情報のお陰で、オールドリンクにハマっていきました。
ウチのバンドはメタル御法度でしたので、詳しい人が周りにおりませんでした。
ハマってしまうウチに、ダメですね・・・男って。
音の追求が、いつの間にかコレクションに走っていました。
フロリダ中期、後期を何本も買い、そしてマスターリンクを探しておりましたが・・・買わなくてヨカッタ。
使えないものにお金は出せませんからね。
で・・・現在の峰氏はリンクのラバーですから、メタルのいい物を残し、他を処分してスラントでセッティングを模索しております。
申し遅れましたが、当方テナー吹きです。
ソプラノ、アルトはあるかないか分からない持ち替えの機会のために、こつこつと練習しておりますが、実はアルトもスラントなんです。
これからも、よろしくお願いします。
投稿: 宮○ | 2007年2月21日 (水) 00時01分
こちらこそよろしくお願い致します。小生、ルームメイトがマウスピースを何十本ももっていたので幸運にもいろいろ吹かせてもらえましたが、何本も古いリンクを買うのはすごいですね、、。とはいえ、この何年で2倍も3倍も値段がつり上がったので数年前ならもっと安くいいマウスピースが買えたものでした、、、、。NYにもはやりがあり、10年も前は誰もスラントなんか使ってなかったですがJoshua やMark Turner 等若い世代が使い始めてから一気に世界中の人が使うようになって品薄になってしまいました。とはいえ、メタル、ラバーに限らず峰さんの音という明確なコンセプトがあればきっと自分の探し求めてるマウスピースが見つかることでしょう。名よりも実をとってください。つまり、現代のマウスピースでも自分にあったものが見つかるかもしれないのです。フロリダやなんやという前にとにかくいろいろたくさん吹いてみるのをお薦めします。Mr. Jimmy Heath Mr. James MoodyはRPC mouthpiece をつかっていますし、Branfordはリバイユ、Bob Mintzerはフレディーグレゴリーです。やはり本人が気持ちよく吹けたときが一番、周りが聴いていて一番いい音のように思います。
アルトもスラントで、、、いいですね。小生も一本持っていますが、一番お買い得なマウスピースだと思います。
投稿: tomo | 2007年2月21日 (水) 23時16分
ご丁寧にありがとうございます。
>名よりも実をとってください。
本当ですね・・・目が覚めた気がします。
私のような素人は、人がイイと言っている物は試してみたくなりますし、値段が高い物も そう思ってしまいます。
練習嫌いで、マウスピースを模索しているわけではありませんが、前回触れましたアルトにスラントは、本当に気持ちいいんです。
レイキーほどブライト過ぎず、ダークなのに音がぬけて、メイヤーが圧倒的なアルトの世界に、リンクも捨てた物じゃない・・・と私自身確信しました。
正しく”名よりも実”ですね。
tomo様にはお聞きしたいことがたくさんあります。
毎日の更新を楽しみにします。
投稿: 宮○ | 2007年2月22日 (木) 11時53分
アルトのスラントのいいところは非常に素直なところだと思います。メイヤーのように聞けばすぐわかるあのこもった音と違いもっとストレートにふけるところが僕は好きです。最も、スラントそのものはとてもばらつきが大きくこれは材質が一定でないことによると思うのですが、それぞれが非常に個性的です。さらに長いこと使われてきたものはテーブルが少し歪んだりしてさらに、故障とはいわないまでも微妙な癖がついていたりしてそれを皆さんいいとか悪いとかいうようです。しかしながら、リードが100%振動して初めてそのマウスピースが最大限、力が発揮できるのでスラントはたとえ新品で買ったとしても職人の人にテーブルやレールの状態をみてもらうことをお薦めします。ほんのすこーーーーしだけ直してもらうと随分良くなるようです。もちろん音はクリアになりがちですが息のコントロールでいくらでも暗く、こもった音にできるので、僕はクリアな音が出ないマウスピースは
なにか致命的でないにせよ潜在的な持病をもっていると思います。そうこうしてるういち一本のマウスピースに愛着が出てくるんですよねぇ、、、。まあ奥さんといっしょで他の女の人に一瞬目移りするけど、ウチのかみさんが一番というような感じでしょうか。すいません、だらだら長く書いて、、、。
投稿: Tomo | 2007年2月23日 (金) 13時01分