デストロイヤー エミリオ emilio lyon
クリスのことを書こうと思ったのですが、他にもう一本マークセブンが出品されているので先にこちらの方を書こうと思います。今回は辛口です。
まずテナーのマークセブンですが、アルトほど人気がなくクリスハンターと開発者のジョニーグリフィン以外使っているのはみたことありません。そりゃジョニーグリフィンが監修したんだったらあんなにキーがでかくなるよな、、、、。
確かにキーがでかくて使いにくい、、、。ので、小生はDR.Rick http://drrick.com/index.html にマークシックスのようなフィーリングで吹けるような配置にかえてもらって随分楽に使っています。で、音ですがほんとはマークシックスの方が好きなのですが、小生は劇のピットなんかでアルトからテナーに持ちかえることがあったのですぐに持ち替えてもテナーのようにばりばり吹けるセブンを選びました。Sonny Stittなんかをきいてもらうとわかるようにやはり曲中でアルトからテナーに持ち帰ると身体がなかなかついてこないので、高いレジスターはテナーを吹いているのにアルトみたいな音がしまいます。それをさけるために、セブンを使い始めたのですが住めば都というように今となっては何の違和感もなく吹きこなしています。で、特長ですがデカイおとがでます。誰にも負けません。ビッグバンドでふいて録音しても自分の音がよく聞こえます。あとは、そのフィーリングが好きかどうかです。マークシックスよりもギアの数が多い分、慣れるのには時間がかかりますが、いちどなれると他の楽器では物足りなくて、、、、、。
で、いま出品されてるマークセブンですが、エミリオというボストン近郊に住む楽器屋券修理やのひとの手がくえられていると。で、結論からいうと、この人に直させるとめちゃくちゃにされる。なんか、キー曲げまくってがたがたになるし、まあパッドは閉じてるのかもしれないけど、もう楽器は傷物にされたも同然、、、、。この人、しかもご丁寧に剥がれないシール貼るんですよ。たいていはシリアルのとこに貼るんですが、みてください。いまでてるがっき。なんと、一番目立つとこに貼ってるじゃないですか。。。。あきれてモノも言えませんが、こういう楽器には要注意。曰く付きのマンションと同じです。なので、このエミリオのシール見たら、白線で人型が書いてある、、、とおもってください。出品者のひとには申し訳ないですが、これが私の知る限りです。なので皆さん気をつけましょう。
www.tomosax.net
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コメント
古い記事のコメントですみません。
最近、スタンゲッツやブランフォードのDVD見てて驚いたので書きました。
なんとゲッツのテナーのベル横と、ブランフォードのネックをカーブさせたシルバーのソプラノmarkIVの真正面のベル部に、よーくみるとエミリオのシールが貼ってあるのがみえました、、
どちらもサウンドはすばらしいのですが、、、
あんなとこにシール貼るなんて、本当に商売根性がたくましいというか、なんというか。
広告になるような人にはきちんと調整しているのでしょうかね?
以上、自分ではプチ発見でしたので、投稿しました。
投稿: コブ | 2010年6月26日 (土) 10時51分
失礼しました、間違えました。
mark VIの誤りでした。
投稿: コブ | 2010年6月26日 (土) 11時06分
コブ様
情報ありがとうございます。
エミリオは東海岸ではかなり有名なリペアマンです。今でこそリペアの人は数が増えてきましたが、昔はごく限られた人が有名だったようです。
その代表格がエミリオですね。 私もアメリカにいるときには、エミリオっていう人が昔から有名、、と聞いていました。実際彼のリペア見たときは毅然としましたが、、、、。
ということで多くの有名ミュージシャンがエミリオのところに行くのはごく自然なことで、特に80年代あたりは多くの
人が訪れたんだと思います。
エミリオ的にも自分のリペアに自信があるので、あんなシール張ったりしていたんだと思います。 でないと、シール張られるのにみんな持っていったりしないですよね、、、。
投稿: Tomo | 2010年6月27日 (日) 12時44分
90年代からエミリオのカスタマイズしたマーク6を使ってますが調整は素晴らしいですよ。
特に見えない部分、劣化しないパッド、脱落しないネジなど。
今は半引退で限られた人の楽器しか受けてくれませんが。
近年は剥がれないトレードマークを貼るみたいですね。それはさすがに勘弁してほしいですが自分の時代は剥がれるシールだったのでw
投稿: | 2023年1月 7日 (土) 06時44分
コメントありがとうございます。 エミリオさんの修理はオリジナリティーがあり素晴らしいですね! ですが、修理しているところを見ると、自分の楽器は預けたくないな、、と私は思ってしまいます。演奏状態としてはいいが、オリジナルの観点から楽器のコンディションを損なう、、、ということです。彼の手によって改変された?楽器を元に戻す処置はかなり手がかかりますので、その意味では特殊な修理であり、知らずに出すのではなくそれを好んで修理する人におススメです。あるいは、最近は見かけませんが、エミリオ印の楽器を買うときにはそのような注意が必要ということを喚起するうえで当時(当ブログを読んでいる人がほぼいなかったので)少し辛口に書かせていただきました。彼の修理を受けた楽器をお使いとのことで、気を悪くされたことでしょう。大変申し訳ありません。非常に初期に書いた記事でもあり、辛辣に自由に書かせていただいておりますが、重要な内容もあると思いますのでそのまま記事は戒めの意味も込めて残させていただきたい思います。 コメントありがとうございました。
投稿: Tomo | 2023年1月21日 (土) 07時35分