マイケル ブレッカー
去年の6月にブレッカーから僕の知り合いに送られてきたマウスピースです。何年か前に彼が制作を依頼して、4本作らせた中の一本を譲り受けました。結局マウスピースが完成した直後に病気になったことやノドに負担がガーデラよりもかかるということで返品したということですが、とにかく吹きやすいマウスピースです。最低音もピアニッシモでふけるようなマウスピースで、かつボリュームのダイナミクスもつけやすく、表現力もあるマウスピースです。このマウスピース制作者そのものもテナー奏者でマウスピースの他にネック等も作っていますが、彼がホームページを持たないのとまだ名前がしられていないので名前を見かけるようになったら改めて紹介しましょう。
マイケルブレッカー。現代最高のサックス奏者でその影響力たるや、レスターヤング、ジョンコルトレーン、に次ぐ
最後のイノベイターでした。彼が病気であることがわかったのはちょうど二年前の夏、確かJVCジャズフェスティバルでジャコパスパストリアストリビュートかなにかのコンサートの出演直前に発表されました。白血病。それからNYをはじめアメリカ中で彼と遺伝子があうドナーを捜していましたが、結局見つからず去年実験的に移植を受けたようです。一時は快方に向かいYoutubeでちょっと太ったマイケルが新型のEwiを吹く映像も公開され、アルバムの収録を終えた二週間後旅立ったそうです。まだ遺作の発表予定はおろか、お葬式等も詳細があまり出ていないようです。
小生が彼を最後に見たのは、彼が病気と発表される2ヶ月前、カーネギーのザンケルホールで
ギルゴールドスタインのプロデュースによるマイケル自身のコンサートでした。それはそれはゴージャスなコンサートでオーケストラも後ろについたり、まだ刻印も押されていない新型のEWIを披露したり、それはそれは夢のようなコンサートでした。周りはミュージシャンばかりで、その中にもランディもいました。
本当に悲しいことですが、彼の遺産を受け継いで後世に伝えていきましょう。ご冥福をお祈りします。
www.tomosax.net
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