キング スーパー20 第二世代 30万8千9百

今日はキングスーパー20の第2世代といわれている、第一世代のマイナーチェンジ後の楽器になります。

我々の思っているキングスーパー20のイメージはパーカー先生の場合が多いと思いますが、パーカー先生の楽器は第一世代マイナーチェンジの楽器です。

第一世代マイナーチェンジの楽器は30万5千あたりまでと言われていますので、今回の30万8千はパーカー先生の楽器からはモデルチェンジしたその後のモデルの初期のものです。


見かけ上の違いは、テーブルキーの機構がさらに改善されています。
左が第二世代です。

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また特徴的なキーガードも簡素な板に変更になっています。

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そして、LowC#とLowCの彫刻がなくなります。 BbとBはそのままですね。

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さて、そんな第2世代のキングスーパー20ですが、キング時代としてはもっとも完成度が高く、まさにビバップアルトといえるでしょう。

リラッカーのものが非常に多いキングですが、今回のものはとてもきれいで、希少性が高いと思います。

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第2世代の特徴は、第1世代よりも安定感が増したことでしょうか? 

マイナーチェンジ後の第1世代不安定なところもあり、楽器としてもやや弱いですが、第2世代になると少しシャキッとして、安定感が増します。

音色も少しフォーカスされますが、第3世代のよりはっきりとした感じではなく、まだ甘さが残っていい音色ですね。

指などの形はそれでもずいぶん異なりますが、ややマークシックス的になってきているということも、全体的に言えるでしょう。

それだけセルマーがマーケットの寡占を広めつつあったことが影響しているということだと思います。

この第2世代は、音色のバランスと楽器の完成度の高さがちょうどよく、最もキングらしい使い勝手のいいあたりです。

マークシックスもいいですが、ビバップを愛する身としてはアルトはキングがやはり”キング”でしょう。
形だけではなく、実もこだわりたい人におススメの楽器です。

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オットーリンク スラント テナー 3* No USA

今日はスラントのテナー3*です。

usaがついていませんので、スラントしては中期あたりでしょうか?

この時代はまだまだこのようなサイズを使っていた人がいたことでしょう。

とういうのも、トーンマスターの時代は3*が標準のサイズと書いてありますから、No USAの時代の50年代後半あたりでもそこまで小さすぎないイメージだったことでしょう。

3*といえどもレゾチェンバーよりはしっかりバッフルがついており、それなりに吹きやすかったことでしょう。
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プツプツとして、しっとりしたラバーの材質でとてもゴムっぽい感じがいいですね。

No USAだと3*というサイズはそれなりに存在しているはずですが、実際見かけることはそう多くありません。

小さいマウスピースといえども現代のものよりはしっかり鳴るでしょうから、フェイシングの長さなどがどうなっているか研究する目的で欲しい人も多いはずです。


こういうものはリフェイスせずにそのまま残していきたいですね。
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ベルグラーセン ベースサックス メタル 95 2M

今日はラーセンのメタルのベースサックス用のマウスピース?です。

今まであまり意識していなかったのでこのようなものを見かけかなかったのですが、ラーセンはベースサックス用のマウスピースも作っていたのですね。

しかしながらそのサイズ感には目を見張るものがあります。

かなり長くいびつな感じですね?

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一応オフセットですから?それなりに古いもので、その当時これがどのように使われていたかはちょっと興味がありますね?
95というサイズはベースサックスにはちょっと物足りないサイズですが、使いやすいかも知れません。

このマウスピースはバリトンにも使用できるそうです。

ただ長さが長い分ちょっと詰まったような感じになるでしょうね。

アルトにテナーのマウスピースをつけたりする人もいますが、それよりもサイズ感が随分大きいので、吹いた時のフィーリングの違いはかなりあるでしょう。

ベースサックスのビンテージマウスピースはラバーばかりなので、かなり珍しいかもしれません。
ベースサックス愛用者は狙い目ですね???

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メイヤー ブラザーズ アルト 2と3/4のミディアムフェイシングスモールチェンバー

今日はメイヤーブラザーズのマウスピースです。

一時期高騰していましたが、この10年くらいで値は落ち着きいいものは2000~3000ドルあたりで推移しています。

オットーリンクがすべてうなぎ上りなのとは対照的で、逆にNYメイヤーの価格がじわじわ上がっている印象です。

さて、そんなメイヤーブラザーズですが、見たことがない2と3/4というサイズのマウスピースがありました。

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2ではなく、3よりやや少し目のわがままなサイズですね?
それをさらにスモールチェンバーで作り、鋭く明るい音がするようにする、、ということはかなり特注的なマウスピースです。

とはいってもこの時代のスモールチェンバーですから、現代ほどは小さくなく結構大きめに見えます。


3よりも少し小さいということは、セルマーのCよりも小さいくらいだと思いますが、ダブルリップならそんなに小さすぎずに吹けたことでしょう。


ちょっと変わったマウスピースですね?
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最強のキングスーパー20 アルト 現る??? パーカーのネック

今日はキングスーパー20のアルト、フル仕様です。

結論からいうとパーカー先生と同じ仕様が今回の楽器です。

やはりキングスーパー20というと意味するモデルはパーカー先生の、第1,5というか第2世代モデルでしょう。

すなわち、テーブルキーがやりにく形をしているものから改良され、ネックストラップの穴が3つあるのがなくなって、、というような第一世代を使いやすくしたモデルです。

シリアル的には29万5千から30万5千くらいと言われています。

その中で、ハーカー先生の楽器が初めてシルバーソニックネック&ベル、フルパール、ゴールインレイを備えた最上級仕様でした。

まさにパーカー先生にふさわしい、最高に豪華な楽器だったわけです。

そしてその楽器のシリアルは295182で、10数年前にチャリティーオークションで飾られて、だれも買い手が付かなかったと聞いたような気がします。(高額で売れたの間違いかもしれません)

さて、今回の楽器はパーカー先生と同じ仕様で、シリアルは303030、、しかも何故か?パーカー先生の楽器のシリアルと同じ番号のネックがついています!!!

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美しいですね。
何故パーカーの楽器と同じネックがついているのかはわかりません。

関係者モデルであれば、楽器に名前が彫られているはずですし、誰かのために作られた専用モデルではないようです。

そして、パーカーの楽器のシリアルがついているということは、パーカー先生が交換したのか、スペア的なものなのかは検討もつきません。
しかし、確実に言えることはパーカー先生の楽器に非常に近いスーパーレアな楽器ということです。

実はこの楽器、師匠であるアントニオに15年くらい前からあったら教えてね、、って頼まれていて、日本のオークションかどこかで1回ほど随分前に見かけて以来だったのですが、今回見つかったよ、、って連絡したら、17500ドルは高すぎる、、、といって買いませんでした。

アメセル14万アルトが200万くらいすることを考えれば、価格としてはなくはないと思うのですが、やはりアメリカ人の感覚からすると今の楽器の価格は相当高いようですね。

ですが、この上ないスーパー20として私の記憶に強く刻まれた楽器です。


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サンボーン氏のヤマハゴールドプレート

今日はサンボーン氏のヤマハのゴールドプレートです。

この楽器は2012年あたりに一度彼のコレクションの一部のとして売られていたものですが、それから数人の手を経て?また売りに出されてます。

その当時の様子がこちら

http://tomosax.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-37f5.html

さて、この楽器の詳細な経緯がわかりました。

まず、2006年に彼がこの楽器を手放して、その後手に入れた人が当時サンボーン氏が修理を任せていたビルシンガーというリペアマンに、またサンボーン仕様にセットアップしなおしているのが今の状況だそうです。

手放したあたりのときに楽器にサインをしたりと彼のファンの人たちがあれやこれやした後がうかがえます。

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まずこの楽器は62ではなく、いわゆるカタログにはない特別なモデルです。

実は私もこれとほぼ同じモデルと吹いたことがあります。

それは、ヤマハの工場で働いていた人が自分用に製造させた62的な楽器とのことでしたが、ちょっとカスタムっぽいところもあったり、でもほとんど62的な感じで、吹いた感じは62をしっかりさせたモデルでした。

当時ヤマハはこういう楽器もプロトタイプとして作っていたけどまだ余には出していない、、、というモデルということでしょう?


サンボーン氏は1980年にこの楽器をヤマハからプレゼントされ、As We Speakというアルバムの曲で使用していることは前から知られていましたが、部分的ではなくこのアルバムのアルトはすべてコレらしいです。


今回わかったことは、ソプラノもセットでプレゼントされ、ソプラノはまだ所持しているらしい、、、とのこと。

この楽器はサンボーン氏からグレッグフィッシュマンというシカゴのローカルな人からいまの持ち主に譲ってもらったそうです。
ファンの人が買うんだけど、結局使わなくって売ってしまうというパターンでしょうか?

サンボーンが62を、、なんて話はよく聞きますが、もしこの楽器のことを言っているとすれば、62とはちょっと違う楽器で、もうすこしパワーのある楽器を使っていた、というイメージのほうが近いかもしれません。

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セルマー SA80 バリトン シルバー

今日はバリトンのSA80のシルバープレートです。
SA80は生産本数が少なかったので、シルバーでバリトンとなると今となっては中々手に入れられない代物です。

ビンテージ性は低いのですが、楽器の安定性や現代の楽器としての完成度は再評価されつつあり?、、、この頃のセルマーはよかったよね、、、と言われるようになってきているような気がします。

このシリーズ1は、あとに続くシリーズ2とは材質も異なりかなり趣は異なる楽器ですが、マーク7やマーク6からの差は、シリーズ1と2の間ではそこまで大きくないので、シリーズ2の範疇のイメージでとらえている人も多いでしょう。

私のイメージでは、シリーズ1のほうがルースで、ちょっと緩いというか力が抜けた感じでそれがいい味でしたね?
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私のイメージでは、シリーズ2のほうがより輪郭がはっきりするような感じで、シリーズ1のほうが音に優しさがありました。

それがシルバーですから、通常のボリュームで吹いたら今のしいーず2、3よりはかなり丸い感じに聞こえるでしょう。
そして、現行セルマーが近くでビャビャー鳴っているのに対し、このシリーズ1のシルバーは優しく穏やかに太く重たく鳴ってくれるはずです。

その意味では、この高々30年ほど前の楽器もそれなりに優れた工芸品と言えるようになってしまった時代が悲しいですね???

値段も80万ほどで、当時とそんなに変わるものではないですから、現行品買うならこういうもののほうが欲しい、、という人は多いでしょう。

もっと評価されてもいい楽器で、ビンテージとかでなく、使いやすいバリトンをお探しの方には非常にお薦めです。
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