アメセル シリアルなしアルト 

今日は不思議なアメセルアルトです。

9万台ですがボディーにシリアルナンバーがありません。

2017101712

それには色々な理由が考えられるのですが、まず写真を見ていただいたほうが面白いでしょう。

201710171
201710172
2017101715
2017101710

まずここまで見るとある点がおかしいことに気づきます。

楽器を購入する上ではこれは非常に重要な点ですが、皆さんの目利き度はどうでしょうか?

上の写真でそのおかしな点を良く考えて見ましょう???

正解は???


























①まずは彫刻の太さが一定で太いことから、リラッカーであることは一目瞭然です。

②そしてリラッカーなのにオリジナルタンポらしきものがついているということです。

このレベルは大久保の楽器屋さんでもオリジナルとされていることが多いので注意が必要です。

そして、マニアなかたなら9万台アルトにはこういう色はまりないので、色の点でもおかしいと気づくでしょう。

さらに別の写真です。

201710173
201710177
201710175
201710176
201710178
201710179
2017101714_2
 
2017101711

ここまででおかしい点はどうでしょうか?

ベルの接合部がラッカーが剥がれていますね?

ベル側の支柱の留め金とネックにはシリアルがうってあることがわかります。

即ち、この楽器は9万4千台で、ボディーにはシリアルがないことからここはスペアのボディが後から取り付けられたことがわかります。

ほかに、写真から見て取れとれるおかしなことはないでしょうか?

こういうことが見て取れれば、あなたのネットでサックス買っても大丈夫度はぐんと上がりますよ???

正解は???

























201710179_2

テーブルキーがわかりやすいと思うのですが、ラッカーのしたにシミがあります。

即ち、二度がけラッカーとしたことが見て取れます。

さらには、9万台のオリジナルパッドをよく知っている人、、、私は使い終わったパッドもシャレでコレクションしていますが、9万台のパッドはラッカーがけの後は意外にきれいなことが多いです。

アメリカのリペアマンに言わせると、均一でムラのないラッカーがパッドにもかかりきれいな輪郭を示すことが多いですが、この楽器は

201710174

おそらくオリジナルパッドをつけたまま再びリラッカーしたせいか、非常に濃いムラのあるラッカーが一部オリジナルパッドについています。

写真でわかりにくいのですがLowBあたりは交換された新しいパッドでリラッカーされたと私は考えますが、その隣のBbのパッドはオリジナルの2度がけのようにも見え、この写真だけでも一杯飲めそうですね???

ある意味超希少な2度がけオリジナルパッドですが、以上のことから推測するに、この楽器の長い部分のボディーだけトーンホールを損傷するような大きな事故が起きたために、そこだけ部品を取り寄せて交換して、後からラッカーをもう一度かけたものと推測されます。

そして、そのラッカーの色からはおそらく12万台までにはリラッカーされた、、、つまり1960年ごろに購入してその2,3年ごろまでにセルマーの工場で修復されたものと思われます。

マークシックスのスペアパーツは多く出回っていて、こういうことはあまり珍しくなく行われていたと思われますが、実際に目にすると非常に面白いですね???



www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブランフォードのソプラノ

今日はブランフォードマルサリスのソプラノです。

楽器はフラセルシルバーの22万台ですね。

ネックが曲がっていることが有名ですが、曲げた後が伸びているのでそこだけプレートがはげているのがわかります。

201710161_2
201710162
201710163

このネックを曲げるということはセルマーのオリジナルではなく、どこか別の場所で行われたようです。

こういうことが流行った時期もあったようで、まれにネックが曲がったマークシックスソプラノを見かけますね。

作業としてはそんなに大変ではないようです。

さて、私としては22万台であることに非常に感銘を受けました、、、

マークシックソプラノは番台によってかなり性能やバランスが異なります。

基本的には現代の楽器と比べると細く弱い楽器であることは間違いないのですが、その中でも管体の絞り方が異なるためにかなりの差が生まれます。

この20万初期はもっとも安定性が高い楽器で、ブランフォードもそれを使っているということでやはり、、、という気持ちが強くなりました。

おススメの番手を聞かれるときにテナーなら6万、アルトなら14万、ソプラノは、、、とソプラノのときはいつも答えにちょっと困っていたのですが、これからはブランフォードもそうだから20万初期、、、といえる気持ちになりました???





www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フラセル マークシックス 5万4千7百9十 トランジショナル

今日はマークシックスのプロトタイプ的な時代の楽器です。

マークシックスはセルマーのシリアル表では1954年の5万5千2百番台から始まっています。

ですが、今回の楽器はそれよりも古い1953年の後半に作られた5万4千7百番台です。

このような楽器は過去にも多くみてきましたが、その多くがシルバーの楽器でした。

この楽器は彫刻がないのでフラセルシルバーですね。

201710121
201710122
201710123
201710124
201710125
201710127
201710128
201710129
2017101210
2017101211

これらのトランジショナルな楽器はこの時期に数十本作られたようですが、マークシックスと異なる点はテーブルキーのデザインがシックスのものになっていないことですね。

このほか、この時代を含めて初期のマークシックスはSBAと管の太さが同じですから、この楽器もどちらかといえばSBAの管体にマークシックスのキーをつけたような楽器といえます。

その意味では、この楽器はSBA的な要素が多く、マークシックスト言うよりはSBAに属するようなそんな楽器で非常に面白いですね。

マークシックスにしてはやや軽すぎて楽器としても弱いですから、SBAで指がやりやすいのが欲しい、、、というような特殊な事情がある人におススメな楽器かもしれません。


www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アメセル アルト 7万6千4百

今日はアメセルアルトの7万6千4百です。

7万台アルトは完全にちょっと弱めの楽器で、ビバップ専用楽器と言ってもいいでしょう。
5,6万台はSBAに通ずる音の細さがあるのに対して、7万台あたりになると音のふくらみというものがついてきます。
もちろん8万台になるとそのふくらみというか厚みはより大きくなるのですが、6万台辺りとはまたすこし違ったキャラクターなのがこのあたりの面白さの1つでしょう。
今回の楽器は7万中期ですが、非常にきれいな楽器でオリジナルのパッドも多く残っているようですね。
201710051
201710052
201710053
201710054
201710055
201710056
201710057
201710058
201710059
2017100510
2017100513
2017100514
2017100515
2017100516
7万台の面白さといえば、非常に暗い色をした楽器があることですがこの楽器はかなり明るい色をしていますね。
キャラクター的にはあまり面白みにかける楽器で、きれいですが7万台としてはあまり良い音が音がしない楽器でしょう。
オリジナルのレゾネーターも残っているので、モッとした鳴りかたというよりはちょっとパリパリした輪郭がありながら音の輪のようなものは6万よりはやや大きい、、、という楽器でしょう。
この時代の楽器が欲しい人は音の丸みの中に艶が欲しい人が多いでしょうから、その点ではあまり面白そうな楽器ではありませんね????

www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブリルハート 3バンド リガチャー バリトン用

今日はブリルハートのビンテージリガチャーです。

ケニーギャレットのリガチャーとして有名なモデルですが、バリトン用はバリトンのマウスピース自体が生産本数が少なかったためか、本体とセットで見かけることもあまりありませんね。
今回単体で出てきたわけですが、このようにバリトン用が単体で購入できる機会もかなり少ないでしょう。
201710011
201710012
201710013
201710014
201710015
私はバリトン用をラバーにつけたことはありませんが、このリガチャーの特徴を察するに、アルトが一番バランスが取れ、大きさが大きくなるとアルトほどはズバッといかない、、、ような傾向があるようです。
ということは、私の予想ではアルトと同じ感じで期待するとやや期待を裏切られると思いますが、それでもこのリガチャーの素晴らしさは否定されるものではないでしょう。
このリガチャーの特徴は非常によく鳴ることなので、バリトンだと鳴りが大きくなったように感じるでしょう。
音色的にもやや角が立ちにくいので、古いマウスピースをお使いの人で、ボリュームが出ない、あまりバリバリいわせたくない、、、という人には向いているリガチャーだと思います。

www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オットーリンク アルト フォースター 5

今日はアルトのリンクメタルのフォースターです。

1930年中盤から作られ始めたフォースターモデルは、マスターリンクに続くオットーリンクの2番目に古いモデルです。
基本的には1番目のマスターリンクと同じですが、リガチャーが下のレールから挟み込むものから、シャンク全体を固定するタイプに変更になりました。
さて、このフォースターモデルですが基本的には3,4くらいのサイズしか見かけることはないのですが、今回のものはオリジナルの5*です。
201709271
201709272
201709273
201709274
201709275
201709276
201709277
基本的にはカタログには、5*まで載っていてそれ以上は特別オーダー品になりますが、この5番でもそうそう見かけることはありませんね。
正確な開きはわかりませんが、5番でもセルマーのCくらいのサイズしかないのでとても現代の5番の感覚では吹けないでしょう。
ですが、古い楽器との相性は抜群でBAやSBAにこのようなマウスピースをつけて吹くと、吹きにくいのですが、30年代の音がします。
いやむしろ30年代の音以外をさせることは無理で、当時の音を再現するにはこのようなマウスピースは本当に貴重ですね。
今回のものはかなりきれいで、オリジナルのリガチャーもついていますから、中々のコンディションです。
かなりマニアックなマウスピースで、ほしい人は少ないと思いますが、珍しいですね。

www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アメセル アルト 9万0千1百

今日は9万台入って直後の楽器です。

1960年後半頃の楽器となりますが、ハードバップがややマンネリ化しつつある頃の楽器ですね?
マークシックスとしてはまだ弱い部類に入る楽器ですが、丸いキャラクターが残ってそれなりにパワーが付き始めたころの楽器です。
音色のこともさることながら、テナーと異なりアルトはどのくらい押せるか、、アクセルを踏み込めるかということで大きく進化してきました。
8万台まではすぐにアクセルいっぱいという感じですが、9万台になるとそれが少しずつ余裕が出てきます。
この楽器は8万台よりはやや押せる楽器で、低音の鳴り方も大きくなるのが始まったころですね。
201709261
201709262
201709263
201709264
201709265
201709266
201709267
201709268
201709269
2017092610
2017092611
2017092612
2017092613
2017092614
2017092615
テナーはもっと深い色のものが多いですが、9万台のアルトらしく明るめの飴色をしていますね。
非常にいいコンディションでシャキっと鳴ってくれそうです。
強く吹いたときにバキバキ言わない丸い感じはここからどんどん失われていきますが、
この楽器にはそれなりのパワーもありつつ丸さは残っているでしょう。
キャラクター重視で、鳴りも捨てたくないけどそんなには大きく考えていない人向けの楽器ですね???


www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ガーデラ ネックコルク?

今日はガーデラのネックコルクです。

なんでも接着剤なしでそのままはめて使うネックコルクだそうです。
ガーデラがニューヨークのロングアイランドに工房を構えていたこともあり、そこに行ったことある、、、とか、ほかでは見ないようなプロトタイプ的なものをものを持っているとかいう友達が大勢いました。
もちろんガーデラのサックスを持っている人もそれなりにいたわけで、私も楽器を交換して遊んだりすることも多くありましたが、このコルクがついていたことは記憶にありません。
201709241
201709242
使ったことがないので何とも言えませんが、広まらなかったということは、、あんまりだったのかもしれません。
ネックコルクの巻き方も上手い下手が相当あると思いますが、マウスピースの振動がダイレクトに楽器に伝わるところなので、ピタッとしっかりついていないと抵抗感が増え口に力も入り、音程が悪くなったり、詰まった感じになります。
このようなことがありました、、、、
少し前に古いネックをしばらく吹いていましたが、楽器の調整は万全なのにリードがうまく鳴らないし、抵抗感も強いし、ネックの金属疲労かな、、、と思ったことがありました。
うまく解決できないまま、歳をとったのかなと思ったのですが、ある時ネックコルク全体がマウスピースの入り口側から1センチほど全部浮いていることに気づきました。
古い楽器ですから接着剤が弱くなって浮いたわけですね、、、なので、ネックコルクを交換したところ、、、今までのことが嘘のようにシャキッとパチッとなるようになりました。
楽器の調整に出してもネックのコルクが浮いているところまではあまり見ませんから、盲点だったわけです。
さて、そのような理由できちんとコルクが固定されていないような状況で吹けるのか、、非常に疑問なのですが、ちょっと変わったアイテムですね???

www.tomosax.net


























 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«キング スーパー20 テナー 40万8千台